teaです。
一時期は、CMでもよく流れていたフェイシャルフィットネスPAO(パオ)。
口にくわえて首を上下に振ることで、ほうれい線やたるみにアプローチするという商品ですね。
私も、もともと丸顔っぽいのが気になっていたのもあり、2018年の年末にPAOを購入していました。

そこから、4ヶ月間。
毎日かかさず30秒行い、表情筋を鍛え続けていました。
自分では、ちょっとは引き上がってきたのかな…?なんて思っていたのですが、家族に正直な本音を聞くと、
ハッキリいうなら、全然変わってない、と思う。
といわれてしまったんですよね(^^;
確かに、他人から見ても明らかにわかるほどには引き締まっていないと、自分でも自覚していたので、そのままタンス行きに。
そこから、2年たった2020年、ついにPAOを手放すことを決断しました。
モニター調査や、ネットの口コミでは効果があったという声が多いですが、私は正直言うと、他人からほめてもらえるレベルの効果ではないのかな、と思います。
表情筋が鍛えられた人はむしろシワが多い
そもそも、PAOを使って、表情筋は本当に鍛えたほうがいいのか。
当たり前なんですが、顔に力を入れて無理に表情を作ると、シワが寄りますよね。
表情筋トレーニング
— Men’s Clara Clinic院長@南青山 (@mens_clara) January 5, 2020
→シワ悪化
これは間違いないでしょう。
では、たるみは?
筋肉の衰えはたるみにはつながりそうですが、
本当に表情筋を鍛えればたるまないのか?
この答えの例は、表情筋がマッチョな外人さんが示している気がします。
いい歳になれば、たるんでます…
PAOでのトレーニングは、シワを作るような表情はしませんが、だからといってシワやたるみに効果テキメンなのかといえば、そういうわけでもないんですよね。
特に、シワに関していえば、ほぼ逆のことをしていると言っても、過言ではありません。
世間では表情筋をせっせと動かして鍛えて治す、が普通ですよね。
しかし、医学界ではむしろボトックス(薬剤)で、表情筋の動きを抑えるのが常識なんですよ。
日頃の表情のクセが原因で、シワができてしまっている人はたくさんいます。
驚いたときに眉を上げてしまうくせがある人は、額に横シワができやすいですし、いつもしかめっ面をしている人は、眉間にくっきりシワが出ていることが多いです。
ほうれい線に関しては、表情のクセよりも、たるみによる原因が大きかったりします。
でもですね、たるみは筋肉の衰えだけが原因ではないんですよ。
顔の骨の変化だったり皮膚の弾力低下など、さまざまな要因が絡み合っているので、表情筋を鍛えるだけでなんとかなるものではないんです。
つまり、PAOでトレーニングしても、その効果が本当に良いのかハッキリとはいえないし、医学の世界では顔の筋肉を「抑える」のが、現時点でのシワ治療の答えになっているということです。
家庭用美容機器の多くは、買わないほうがキレイになる
知っている人は知っているのですが、家電量販店や通販で売られている美容機器の多くが、実は肌に悪影響をおよぼしかねないものばかりです。
少なくとも、美容クリニックで働く皮膚科医やナースは、ほぼこれらを使っていません。
フォロワー各位、3回音読をお願いします。
— ユナ@看護師+αの働き方 (@YoonA_partydoll) July 5, 2020
ゴミ商品買う前に手っ取り早く美容皮膚科へ来てください。
美顔器、針付きファンデーション、家で当てられるホーム脱毛、シミ取り化粧品、たるみとりバンド、小顔ローラー…… https://t.co/gYFzODTEGB
ゴミ商品買う前に手っ取り早く美容整形しましょう。
— グレース@ゼオスキンあと少しで(終) (@made_by_____) July 4, 2020
育乳マッサージやブラ、二重瞼マッサージや体操、急遽は何万もする顔面ローラーという最恐兵器は美容垢界隈では “絶対にやっても使ってもだめ、意味もなければガセ情報” と周知の事実。結局嬉しがるのはガセ情報垂れ流してるステマと業者ですよ。
つまり、道具で顔をなんとかしようとすればするほど、たるみが加速してしまうんです。
コロコロローラーは、こすり過ぎによるシミや肝斑の原因にもなったりと、なかなかのツワモノ。
幸い、PAOに関しては、絶対にダメという意見はあまり見当たりませんが、シワやたるみ改善の第一選択としては、なっていないのが現状です。
そもそも、アンバサダーとして公式サイトでPAOを推奨しているのは”歯科”医師なんですよね。
口元、口周りには詳しいと思いますが、美容クリニックでほうれい線などの治療や手術をしているのは、形成外科医の方のはず。
シワやたるみが気になるからと、歯医者に行く人はまずいませんよね(笑)
「顔面」の構造をよく知る形成外科医だからこそ、そちらの意見の方が聞いてみたいところなんです。
公式サイト:フェイシャルフィットネス・パオ
市販品でシワを改善できるなら、美容クリニックはいらない
そもそも、PAOでほうれい線やたるみが改善できるなら、美容クリニックにも置かれているはずです。
たるみの治療は数十万、数百万かかるのがザラにあります。
それが1万円程度のフィットネス機器で改善できるなら、みんなそちらを選ぶはずですよね。
当然、そうなれば美容クリニックは潰れます。
「顔のマッサージ、表情筋トレーニングで、顔のたるみ、小じわ解消」何ていう記事よく見るけど、そんなんで顔のたるみとか、シワがなくなったら、美容外科はいらないよね。
— 二重整形・埋没法・切開法👁️東京中央美容外科 院長💎 安本匠💎質問箱・DM全て返信📪 (@TCB_Yasumoto) June 18, 2019
それどころか、たるみやシワの悪化、肝斑とかのリスクがあるからおすすめしない。
エセ科学にだまされないように注意しよう。
ところが、PAOが発売(2014年)されてから9年たっているわけですが、むしろ美容クリニックでは、PAOよりもはるかに高価な機械がぞくぞくと誕生していますし、昔からあるたるみの外科治療(手術)もまだ残っています。
つまり、美容の最前線の場所ではPAOは、戦力外なんですよね。
効果が目に見えにくいものに、お金と時間を使うなら、多少高額でもちゃんとしたところに行って、相談するのが吉です。
誰だって、今より老けたくないから、頑張るのですもんね(^^
私は、4ヶ月間粘りましたが、家族にハッキリ「変わってない」といわれたことで、手放す決心ができました。
安くはないですが、美容の本質を知るいいキッカケになったと思います。
さよなら、PAO。